障がい者施設の50年 50年記念誌編纂脱稿

写真のコピーライトは牧ノ原やまばと学園に帰属します。無断の転載はご遠慮ください。

静岡に牧ノ原やまばと学園という障がい者施設があります。
理事長さんは大学の大先輩。大学の会報で、障がい者施設の運営に尽力されている道子さんのことを知り、ちょうど、各種支援団体の資金サポートに関わるグループに入ったばっかりだったので、何かサポートはできないでしょうか、と電話をしたのはもう15年以上前。

お金は回っているからいらないけれど、一度遊びに来てスタッフと交流してください
と言われて、福祉施設で寄付を初めて断られたのがやまばと学園でした。
寄付はいらないけれど、スタッフとの交流をしてほしいそうです、と当時グループの長だったウォーリー・ヒギンズさん(そう、後に60年前の東京日本という写真集を一緒に作ることになる鉄オタウォーリーさんです)にいうと、じゃぁ、行ってみようと言うことになり、何人かで出かけました。今思うと、ウォーリーの奥さんのご実家がこの近辺で、彼に土地勘があるなど、なんだか、最初から、お膳立てができた感じの出会いだったんですが。

訪問の帰り道に、娘から電話がかかってきて、おじいちゃんが、理事長さんを知っていると行っている、と言われ、びっくり。なんと、理事長の道子さんは、父の授業の聴講生だったとのこと。なんだかんだといろいろつながりが広がり、細く、ながくその後もお付き合いが続いてきたやまばと学園と私。

そのやまばと学園が、今年創立50周年を迎えます。
記念式典はコロナでなくなってしまったのですが、記念誌の編纂をするからお願いします、と道子さんから依頼があり。

50年分の機関紙を読み、編集しという作業を、昨年から遅々たる歩みながら続けてきました。精薄ということばが当たり前のように登場する50年前の機関紙。障がい者は座敷牢が当たり前だった当時。子どもの将来を慮って一家心中が続出する時代。

その時代からみると、まだまだとはいえ、ずいぶん、進歩したんだなぁといわざるをえない今日の福祉。もちろん、現状だって満足にはほど遠いのだけれど。

静岡は聖隷グループといい、このやまばと学園といい、よい働きをしている福祉施設が多い。それぞれの、考え方、哲学も面白い。これを、あれこれ切り貼りし、インタビューを入れ、当時の写真をお借りして、まとめること200ページ。

本日、どうにかとりまとめた最終稿を、本人確認、そして編集を一緒にやってくださっている佐々木炎牧師とみんなの大学校の引地達也校長にも原稿確認をお送りして、とりあえず脱稿!

爽やかな秋風の中、なんだか、長いトンネルから出て、爽やかな風が車内にす〜っと入ってきたような、とってもホッとしたいい気持ち。

 

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