オーディブルで読書 



もう、何年も、読みかけて挫折したまま放置してあった
ナルニア書いたC. S. ルイスの本。

私は英語を読むのがすごく遅いので、仕事の合間に読もうと思っても、なかなか
すすまず、結局積ん読になる……という本があれこれあった。

先日、仕事でどうしても急いで読了しなくちゃならない本があって、
でも、とても、まわりのネイティブと同じ期間には読み終わらせられない
と思ったので、オーディブルで読んじゃうことにした。
音を聞きながら目でおっていけば、それなりの速さで読める。
英語に関しては、目より耳の方が楽な私の特徴かもしれないけれど。
それで、どうにか読了して会議に出たところで、気がついた。

これでやれば、Mere Christianityも読めるんじゃん?
で早速Amazonでダウンロードして読み始め、本日、読了。

本そのものは、無神論者だった彼がキリスト教徒に宗旨替えをするに
いたった経緯から見た、キリスト教の考え方、みたいなもの。
このあたりは好き嫌いがあるだろうけれど、何が驚きって、
これが、1941年、ナチスがヨーロッパを席巻し始めた頃の
BBCラジオの人気番組だったということ。

これを朝7:45から、イギリスの人達は聞いていた。
朝7:30のニュースのあとに。
っていうのが、すごいなぁ、と思う。
話の中にはナチスなどのことも出てくる。
彼の中では、キリスト教というのは優れた宗教(だったから無神論から
宗旨がえしたわけだけれど)ではあるものの、
同じクリスチャンである、しかも、宗教改革を始めたドイツと戦う。
バチカンのあるイタリアとも戦う。

悪を滅し、人を殺すことを是とするかどうか。
戦争の時期に、あえて宗教を語るのは、恐らく勇気のいることだったのでは
ないかと思うのだけれど、彼はそれに果敢に挑んだ。
そして、それを真剣に聞き、感想を寄せるリスナーが沢山いた。
BBCはそれらをルイスに伝え、ルイスも、先週の放送からのみなさんの感想では……
とそれをもとに、更に論を展開している。

彼の肉声での放送は、ここで聞ける。

多くの気づきや、私にとっては目からうろこの解釈など
とても面白かったけれど、一つだけ、全然別の視点で
はっとする一言に出会った。
negro
当時のイギリスの人達の価値観
そこから80年。
世界はBlack Lives Matterと声をあげている。
80年で、世界は大きく変わったと、思いを深くした一言。







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