金継ぎ日記 3月7日 これが金継ぎの醍醐味ww

先日から、一大プロジェクト(大げさ?)に取りかかりました。
深皿というか椀といか……真ん中にひびが入って使えなくなったものの補修。
先生から、勉強になるから、ひびにトンカチをあてて二つに割ってしまいましょう、と
いわれて、割ってみました。
生まれて初めて、陶器にトンカチあてて叩きました。
深皿は真っ二つ。
それを金で継ぐつもりでした。
ところが……
お教室に向かう途中、スマホいじりながら歩いていてすっころび、

お椀が粉々に(涙)
どうするんだい、という状態になってしまいました。
その、補修大プロジェクト。
それなりの大きさもあるので、全部を一度にくっつけることはできません。底の部分4つをくっつけて。周辺部分も2パーツにわけて補修。そして、3つを合体させるという作業を2日にわけてしました。
のりの代わりに使うのは、小麦粉を水で練り、そこに漆を加えたムギ漆。くっつけたら、セロテープを割れた線に垂直になるように止めていきます。

裏と表と。
うまくやらないと、破片をつないだときに高低差が出来てしまったり、崩れてしまったりします。全体のバランスが悪くても、仕上がったときに、一カ所だけしっかり接着できていなかったりという事態も起こるのだそうです。

なんとか、ほとんど段差なく接着できて一息。
まだ先は長いのですが、もう、すでに作業終了くらいの充実感。
小さなクラックを直すのもいいけれど、やっぱり、こういう大物を直すのが金継ぎの醍醐味かもなぁ……なんて思いながら作業をしました。




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