国際会議で思うこと

恒例の、カンファレンスのお手伝いが終わった。
ちょっとふだんお目にかかれないような、
新聞でお見かけするだけの、海外の大手企業のトップが
ずらりとならぶ国際会議。
なぜだかわからないけれど、裏方に毎年声をかけていただいて、
スタッフの一人としてお仕事をさせていただいている。

このカンファレンスの出席者がどうやって選ばれているのか
私にには全然わからないけれど、
毎年感じるのは、国際と冠をつけながらも、
出席者はほぼアメリカから。
そして、ほぼ男性。
これが、その年ホットな企業のトップにおいでいただいた結果がこれ
というなら、まぁ、相変わらず世界のビジネスの中心はアメリカで、
男性が牛耳っているっていうことなのかなぁ。
でも、この人選が、ひょっとして
カンファレンスをやっている企業側の人選だとすると
この段階でちょっと見直した方がいいかもしれないよねぇ、という気はする。
毎年、登壇者のリストを見ながら、そう思う。
中国とか、台湾とか、もっといっぱいいるでしょう、って。

そして、毎年登壇者を見ながら思うのだけれど、
本当に大きな会社のトップの人って、意外に腰が低い。
そして、すごくフレンドリー。
この傾向は、海外の経営者にものすごく顕著。
ホテルにお迎えに行って、ロビーで待っていると、脇にホテルのスタッフとジョークなんかいっているおじさんがいて、気のいいおじさんだなぁ、なんて見ていると、
実はその人が登壇者だったりしちゃうケースも。
威張ってて、威圧的な人は、上にあがれないシステムなのかしら、って思うほど。

ところが、言っちゃ悪いけど、小物は威張ってる。
特に、日本の企業の部長クラスには、
我々下々へのあたりのひどさは半端ないがいる。
午後から来るといっていたおつきの人が午前中に下見に来て、
名札がなかったら、どういう扱いなんだ!(いや、午後から来るって言ったでしょ)
と怒鳴られたり、
黙って立っているので、名刺下さいと言ったら、私が誰だかわからないのか、と
言われたり。(わかんないよ。)
あんたらは、上にはあがられないわよ〜。あなたの下にいる人は気の毒ね〜。
と思いながら、対応している。
こういう人が上がっていく日本。
組織として、いろいろ硬直化して問題多そうだよな、と思う。
そして、実際、そういう組織のプレゼンって、
海外のプレゼンとの差は素人の私にも歴然。

毎年、ここにくると、日本の劣化、日本の遅れを目の当たりにして
凹みます。
何年後かにはインドネシアにGNPが抜かれるという記事が出ていたけど、
確かにね。島国で、俺様でふんぞり返っているおじさんの支配する日本は
先行き短いのかもですね。

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